【レビュー】朝井リョウの何者で感じた。「誰もが目指している何者」

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最近、twitterで「何者をみたい」、「何者を見てきた」、「何者を見て精神的に辛い」とかを見かける様になって気になってたから、映画ではなく本を読んだので感想をまとめました。

みんなの感想と同じくモヤモヤする感じですね。

社会人の20代〜30代前半が見るほうが面白いというか、何か自分の中で感じることが多いと思います。たぶん高校生のころでは感じることも少ないです。高校生は「桐島、部活やめるってよ」のほうが似たようなことを感じることが多いのかなって思います。

作者はだれだ?

朝井 リョウ

1989年、岐阜県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。
2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞受賞。
受賞作がベストセラーになり、現役大学生作家として注目される。
男子チアリーディングチームを取材した書下ろし長編『チア男子!!』
(第3回高校生が選ぶ天竜文学賞受賞)
『星やどりの声』『もういちど生まれる』(2012年下半期直木賞候補)、
『少女は卒業しない』などの小説を在学中に刊行。
2012年春、大学を卒業して就職、大学時代の体験を綴ったエッセイ集
『学生時代にやらなくてもいい20のこと』を刊行。
2013年1月、『何者』で第148回直木賞を受賞。

「何者」以外の作品は?

『桐島、部活やめるってよ』が有名ですね。映画にもなりましたし、映画で出演した俳優の方も若手が多く今では有名になったかたも多いですね。

今回の作品

そして今回の「何者」になります。またもや映画の俳優陣が豪華ですね!演技が上手な人が揃った感じがします。 ただ本を読んで自分が感じた登場人物のイメージと出演陣のメンバーを見るのは面白いですね!


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作品の登場人物?

本の中では登場人物は6人います。

拓人(タクト)
冷静分析系男子。今回の主人公。相手に対して分析や批評をすることするタイプ。大学の友人と演劇をやっていたけども事情があり演劇をやめることにした。そしてかなりの闇がある。
瑞月(ミズキ)
地道素直系女子。光太郎の元カノ。相手に対して優しく素直を褒めることができるタイプ。そして一番最初に内定をもらった。家庭の事情で志望を変えて、大事なことに気づいた。
光太郎(コーターロー)
天真爛漫系男子。主人公とのルームシェア仲間。元バンドマンで瑞月の元カレ。周りを盛り上げようと張り切るタイプで要領がよく生活をしている。とある理由で第一志望は出版社となる。
理香(リカ)
意識高い系女子。隆良の彼女。前向きで自分のことに対してすごく行動をするタイプ。内定をもらおうとなかなか内定がもらえず苦労をしている。瑞月の内定のときに相手を見下すようなことを言ってしまった。
隆良(タカヨシ)
空想クリエイター系男子。理香の彼氏。自分は周りの人と別の道を進もうとしているタイプ。所属ではなく、個人で勝負が大事と考えている。だけども実は隠れながら就職活動をしている。
サワ先輩
達観先輩系男子。拓人のバイト先の先輩。元演劇部仲間でもあり、拓人にとって色々相談や話のできる相手。表面のことよりも相手の本質なことを見ている感じ。

もうひとり「鳥丸ギンジ」という登場人物がいます。拓人と元演劇部仲間で友人だった。だけど1度、演劇の内容で喧嘩をしてしまい。そこから関係は壊れている。「ギンジ」は就職をせずに今でも演劇を頑張っている。

だいたいのあらすじ

コータローのバンドの引退ライブから始まる。

そのライブにタクトが聴きに行った。周りのお客が騒ぎだしてタクトは手に持っていたお酒がこぼれたときに後ろから声を後ろかけられた。その声をかけたのがミズキ。お酒を拭くためにハンカチを貸してくれた。

そこから物語はスタートする。

コータローは就職活動に向けて茶髪から黒髪に戻す。タクトがハンカチを返すためにミズキに電話をしたら、タクトとコータローの住んでる家の近くにいるということで電話の途中で玄関前まですでに来ていた。

そしてそこで就職活動とかの相談、報告とかをするためにタクトの住んでいる場所の上の階にいるミズキの友人のリカ宅で一緒にやろうと声をかけられ行くこととした。そこにコータローも一緒についていき、そしてタクト、コータロー、ミズキ、リカの4人が初めて出会う。途中からタカヨシも登場して5人となる。

5人の就職活動の物語が始まる。

ここから先は本や映画を見てみましょう!


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感想

わたしは高校を卒業してすぐに就職をした。高校の場合は最初には複数の会社に面接に行けず、まずは1社を面接して結果が分かってから次の会社を面接するというのが流れである。

そして最初の1社目で内定ももらえて苦労はしていないから、就職活動でのこの悩みはわからない。

しかも2007年入社なのでリーマンショック前で景気が良い時期で求人も多く苦労はなかった。そして2008年のリーマンショック後の2009年からは大変な時期でこの「何者」みたいなものがあったのかな。

友人に内定がでたこと、大手の会社に行ったことなんて何も思わない

この本では友人に内定がでたら嫉妬とかがでて、相手の内定先がどんな会社なのかを見べて、じぶんと比べることのようなことをしているけども、高校の自分たちはそんなことはなかった。

協力するようなこともなかったし、お互いが特に何も思ってなかった。だけども友人に内定がでたことは「ほっと」するだけだった。

タカヨシみたいな考えなんてなかった。

就職をすることは「みんなと同じレールにのること」、「なにも考えていない証拠」、「自ら選択の放棄をしていること」とかなんて何も考えていなかった。

高校のころ、正直なところ就職して仕事をすることは楽しいことだと思っていた。それは自分がしてみたいと思えることができるからだ。教育は自らの選択ができないで言われたことをやるだけ。好きな科目は良かった、だけども好きでもないことを言われたことを言われた通りにすることがイヤだった。

でも会社も同じ。

入社して3年目でイヤだと思ったこともやらないといけないのかと感じ始めたんですがね・・・

これは自分が知らなかっただけなのだ。

何者なんだ?

学生のころは自分には価値があった。

それは相手からよく言われる「テニスをやってるひと」、「数学が得意な人」とかだ。それは自然と周りが決めて、そうのようになっていくもの。だけども就職活動をしてみると自分というものは「なんの価値があるのだろう?」と思ってしまう。

それは自分のことを知らない人に自分を知ってもらうために「自分は何者?」ということを説明をしないといけないからだ。そこで自分について考えたときに「言える人」、「言えない人」がでてきてしまう。

でもこれは要領が良いか?悪いか?の違いだけだと感じる。自分について嘘を言えるか言えないかも関係してくる。

それを繰り返すことによってじぶんが「何者」をわからなく、「何者」になろうと自分で枠を決めてしまう。その「何者」になろうと努力をしようとする。

悪いかどうかではない、

誰でも「何者」になろうとしているのだ

最後のひとこと

「桐島、部活やめるってよ」、「何者」もどちらも同じことがいえるが、人間の心の中を書いてる感じがする。そうどちらもハッピーエンドではない。どちらの作品も相手にたいして質問を投げかける感じ。

でもその質問に対しての回答は・・・

どれも正解ではない。逆言えばどれも正解なのだと。

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